TEF2018活動報告

　2018年10月6日(土)・7日(日)、和歌の浦アート・キューブ（和歌山市）において、「第６回　全国・市民トロンボーンアンサンブルフォーラム in和歌山」が開催されました。

　山梨県からスタートしたこのフォーラムも、長野県、静岡県、茨城県の地を巡り、第６回目にして初めて、関西方面での開催となりました。

　全国各地で活動するトロンボーンアンサンブル団体が和歌山に集い、互いの活動報告や未来に向けての展望、そして演奏発表を通して情報を交換し、交流を深め、今後のより良い活動のきっかけとなる事を目的に、初参加の団体をはじめ５５名の参加者をお迎えし、大盛況のうちに終了いたしました。

　１日目の自由アンサンブル会では、所有しているもののまだ音を出したことのない楽譜や、参加メンバーによる編曲作品などを持ち寄って、初めてのメンバーで即席アンサンブルを組んで演奏し、また、それぞれの団体で日ごろ演奏している曲の情報交換を行って演奏会の選曲のヒントを得るなど、有意義な自由アンサンブル会となりました。最後に、参加者全員による「Song for JAPAN」の演奏で締めくくりました。

　シンポジウムでは、総合プロデューサーの大内邦靖先生による司会進行のもと、４団体からパネリストが登壇し、「市⺠トロンボーンアンサンブルの可能性・未来」をテーマに掲げ、運営や演奏における共通の課題や、スキルアップに関する個性的で貴重な発表の後、熱心な質疑応答が行われ、大変有意義なシンポジウムとなりました。

　また今回初の試みとして、協賛企業様による各取扱いメーカーの楽器についてのプレゼンコーナーを設け、登壇いただいた企業様それぞれからドイツ管に関する熱いプレゼンが繰り広げられ、奥深い魅力が詰まったドイツ菅の話に参加者も興味津々で耳を傾けていました。

　２日目のコンサートは、こちらも初の試みとして、このフォーラムのためのファンファーレを大内先生に作曲いただき、これまでのフォーラムを主催してきた山梨、長野、静岡、茨城、和歌山の代表者５名によって初演し、幕を開けました。引き続いて参加８団体の個性と日頃の成果が存分に発揮された素晴らしい発表、そして地元の中学生や個人参加者を交えた５０人を超える大アンサンブルに、御来場いただいた多くのお客様から盛大な拍手をいただきました。

　２日間にわたって開催されたトロンボーンＥＸＰＯでは、出展企業１０社様にブースの出展をいただき、和歌山ではこれまで経験したことのない大規模な楽器展示と試奏会を開催することができました。一般のお客様も大勢来場され、豊富なメーカーのトロンボーンの数々に目を輝かせ、実際に手に取って試奏し、それぞれの楽器の魅力や個性の違いを直に感じていただくことができました。

　また、参加者にとってこのフォーラムの大きな魅力のひとつでもある懇親会では、和歌山県の新鮮な魚介をご堪能いただいき、協賛企業様の御厚意による景品争奪のじゃんけん大会も大変盛り上がり、深い交流の時間を過ごすことができました。

　初めての関西での開催ということで、遠方の皆様に御参加いただけるか、関西方面や地元の皆様にどれだけ興味を持っていただけるか、不安も多い中での開催ではありましたが、ふたを開けてみれば例年と変わらず、もしくはそれ以上に、全国各地や地元からたくさんの皆様に御参加いただき、充実した２日間を皆様と過ごすことができました。

　遠路遥々和歌山までお越しいただいた参加者の皆様はもとより、地元からご参加いただいた皆様、そして協賛企業各社様、後援各団体様、総合プロデューサーの大内先生に、心から感謝を申し上げます。

　今後も全国各地において、さらに多くの皆様にご参加いただき、トロンボーンの輪を広げ、ますます充実したフォーラムに発展していきますよう、祈念いたします。

　どうもありがとうございました。

第６回実行委員会事務局長　とろんぼ～んずわかやま　岸　和弘